真鍮素材について

Brass Jewelry ― 真鍮無垢の魅力

nei accessory worksの真鍮アイテムは、あえてメッキを施さず、素材そのものの表情を活かしています。
真鍮はヨーロッパで古くからアンティークジュエリーに用いられ、時を重ねるごとに独特の深みと気品を帯びてゆく金属です。

身につける人の体温や空気に触れることで色合いが変化し、指先に痕跡を残すことがありますが、
それは素材が呼吸し、あなただけの風合いを刻んでいく証。

柔らかな布で磨けば再び明るさを取り戻し、まるで過去と未来を行き来するように表情を変えていきます。

真鍮のジュエリーは、単なる装飾を超えて「時間を纏う美しさ」を宿すもの。

ひとつひとつが、持ち主と共に歩むことで完成していきます。

真鍮とは

真鍮(しんちゅう)は、銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金で、
古くからヨーロッパでは「ブラス(Brass)」の名で親しまれてきました。
「酸化」することで時間とともに色合いが深まり、アンティークのような風合いへと変化していくのが特徴です。
光沢のあるゴールドにも似た上品な輝きをもち、使い込むほどに個性を増していきます。

その変化は「劣化」ではなく「経年美」。
真鍮は、持ち主と共に時を重ねることで完成に近づく素材です。

素材の特徴

・あたたかみのあるゴールド色で、落ち着いた輝きを楽しめます。
・時間の経過や空気中の成分、皮脂などにより表面が少しずつ深い色へと変化します。
・磨くことで再び明るい光沢を取り戻せます。

この「変化する美しさ」こそが真鍮の最大の魅力です。

アレルギーについて

真鍮には「銅」と「亜鉛」が含まれています。
ゴールド(10金や18金)やシルバーに比べると、アレルギーが出やすい素材です。
体質やその日の体調によっては、金属アレルギー反応や、
汗・皮脂との化学反応により、肌に黒や緑の色がつくことがあります。

これは素材由来の自然な現象であり、害はありません。
気になる場合は、
・長時間の着用を避ける
・使用後に柔らかい布で拭く
・肌に触れる部分に透明なコーティング剤を塗布する
ことで、変色やアレルギーの軽減が可能です。

お手入れについて

・ご使用後は柔らかい布で拭き、汗や皮脂を取り除いてください。
・長期間使用しない場合は、ジップ付き袋などに入れて空気を遮断すると変色を防げます。
・くすみが気になるときは、金属用のポリッシュクロスで軽く磨くと輝きが戻ります。
・市販のコーティング剤(ジュエリー用コーティング剤)を内側に塗ると、肌への反応を緩和できます。

真鍮は、手をかけるほどに美しく、あなたらしく育つ素材。
その変化のひとつひとつが、あなたと共に過ごした時間の証です。

真鍮ジュエリーを楽しむということ

真鍮の魅力は、
きれいなままで留まらないところにあります。

空気や肌と触れ合い、時間をかけて深みを増していく。
その変化こそが、真鍮という素材のいちばんの美しさです。

だからこそ——
真鍮ジュエリーを楽しむには、
経年変化を愛し、手間をかけることをいとわない心が必要です。

指に色がつくことさえも、
その人の時間が刻まれた“タトゥー”のように感じられる人へ。

アレルギーが心配な方、
真鍮の色の変化が気になる方、
特に指輪やバングルなど、肌に触れる部分に
色がつくのが嫌な方は、どうか無理をなさらないでください。

きっと、違う素材のジュエリーがあなたには合っています。

その美しくも無骨な表情に
心を惹かれる人だけに、真鍮は応えてくれます。

真鍮ジュエリーを心から楽しめるのは、ごく限られた人。

けれど、その一握りの方にこそ、
この素材の本当の魅力を感じていただけたら幸いです。